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喫煙による頭の働きの低下

タバコを吸うことで頭がすっきりする、勉強の効率が上がるという人がいますが、実際のところはどうなのでしょうか。
歴代の有名な作家たちもヘビースモーカーの人が多く、良い作品が書けるということでタバコを吸っていたようですが、そのせいで肺がんや喉頭がんなどを発症して志半ばで命を落とす方が多いのも事実です。

確かにタバコに含まれるニコチンには中枢神経に作用し、頭がぼんやりして働かないときは、精神を興奮させて頭を働かせてくれる作用があるようです。
しかしこれは既に喫煙者の方に対する効果で、非喫煙者にはこのような効果はありません。

つまりニコチン切れによって働かなくなった頭を、ニコチンによって働かせているに過ぎないということです。
実際に喫煙者の脳波を調べたところ、タバコを吸うことで、大脳皮質の興奮レベルを高めていることがわかりました。

しかしこれは喫煙によって、非喫煙者と同等のレベルまで脳波のレベルが上がっているに過ぎず、タバコを吸っていないときの脳波レベルは非喫煙者のそれよりも低い状態にあることもわかっています。
つまり喫煙者はタバコを吸わないと、非喫煙者並みの脳の働きに追いつかないということです。

それにタバコには一酸化炭素が含まれています。
一酸化炭素は血液中のヘモグロビンと結合し、本来結合するはずの酸素と結合することが出来なくなります。

そのため酸素の不足した血液が脳へも巡ることになり、大脳の酸素不足を引き起こすことは間違いありません。
脳が働くには酸素が必要ですから、タバコによって酸素の不足した大脳では、知的作業能率を低下させることは言うまでもないでしょう。

また妊娠中の母親がタバコを吸っていると、IQ70以下のいわゆる精神発達遅滞児が生まれる確率が高くなることもわかっています。
この確率はタバコを吸う本数が多いほど顕著に高くなります。

タバコは脳萎縮も引き起こしますし、痴呆の原因にもなりえます。
JTの広告では「タバコはボケ防止になる」と謳われていますが、実際はそうではないようです。

オランダのある研究では、喫煙者の痴呆やアルツハイマーを発症リスクはおよそ2倍以上になることが分かっていますし、発症年齢も早い傾向にあるようです。
例え癌や心臓病で亡くならなくても、脳に障害をきたし、老後のQOL(クオリティオブライフ)が低下しては元も子もありませんね。